シリンジ法、もれない方法、と検索して私のブログに来てもらう方が結構います。
シリンジ法を行うときに、注入した精液が漏れてきてしまうとお悩みの方へ、もれないコツや、おすすめのシリンジ法キットのご紹介は、こちらの記事も合わせてお読みください。
結論から言うと、シリンジ法で膣に注入した精液が漏れてしまっても妊娠可能です!
ただし!
漏れてしまうと、それだけ膣内の精子の数は減りますので、やはりできるだけもれないほうが良いと思います。
今回は、なぜ精液がもれないほうがよいのか解説していきます。
なぜ精液がもれてしまうのか?
せっかく注入した精液が漏れてしまうと、妊娠しないのでは?と不安に思いますよね。
精子が漏れ出ても、全て漏れてしまうわけではないので妊娠の可能性はあります。
そもそも、なぜ精液が漏れ出てしまうのかと言うと、膣の形状が理由です。
普段の膣は潰れた状態です。カテーテル(シリンジキットの挿入部)を挿入すると広がるのですが、カテーテルを抜くとまた潰れてしまい、膣内の精液が外へ押し出されてしまうわけです。
つまり、ある程度の精液は必ず漏れるとも言えますよね。
シリンジ法で妊娠した方の多くは、精液が漏れてしまっても妊娠していますので、あまり問題はないです。
でも、もれない方が妊娠率をあげるのでは?
精液が漏れ出てしまっても妊娠する可能性はありますが、個人的にはできるだけ漏れ出ないほうが妊娠率を上げるのでは?と思っています。
その理由として、1.膣内の環境、2.精子の泳ぐスピードが関係しています。
1. 膣内の環境
女性の膣内は細菌やウイルスが侵入しないように酸性度の高い状態に保たれています。
精子は酸性の環境に非常に弱く、腟内では長く生きられません。
精子の99%は子宮に到達する前に死滅するとも言われています。
ということは、できるだけ多くの精子を膣内に残しておく方が良いと思いませんか?
2. 精子の泳ぐスピード
みなさん、精子の泳ぐスピードってどのくらいだと思いますか?
私はめちゃくちゃ速いイメージを持っていたのですが、実は1分間に2~3mmの速度なんです。
遅くないですか??笑
しかし、精子の大きさは0.06mmほどと考えれば、このスピードでもしょうがないですね…
先程説明したように、精子にとってめちゃくちゃ悪い環境の中、子宮目指して必死に泳ぐわけです。しかも全力出して泳いでも1分間に2~3mmしか進めません。
一度に射精される精子の数は、2~3億個と言われますが、卵管までたどり着けるのは100匹程度だそう。
ですから、膣内に一匹でも多くの精子を残す事が妊娠率を上げるのではと思うのです。
おすすめのシリンジ法キット
膣内で多くの精子が死んでしまうなら、できるだけ泳ぐ距離を短くするのも有効ですよね。
子宮頸管の近くまで精子を届けるためには、シリンジ法キットの挿入部の長さが、できるだけ長いものをおすすめします。
おすすめは、Seed inです。おすすめの理由は、長さと、使い心地です。
長さは8cmなので、日本人女性の膣の長さ7cmより長め。挿入部はシリコン製で痛みなく使えます。値段が高いので、個人的にはそこが難点です。
Seed inのメリット・デメリットはこちらの記事をお読みください。
まとめ【シリンジ法】ほとんど漏れてしまっても大丈夫なのか
膣内に注入した精液が漏れても妊娠は可能ですが、個人的にはやっぱりもれないほうがより妊娠率を上げると思います。
少しでも妊娠率を上げるために、もれないコツをご紹介しているこちらの記事「【シリンジ法は漏れる?】漏れる理由と、もれない方法。」も参考にしてみてください!
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