研究論文を元に解説！妊活にローションはだめ？

痛みがあってセックスが苦手…でも妊活のときはやっぱりローションは使わないほうがいいのかな…潤滑ゼリーとか、ジェルとか、ローションって精子の運動を妨げそう…という疑問をお持ちのかたに、今回は研究論文をもとに解決していきたいと思います！

潤滑ゼリー、ローションとは？

潤滑ゼリー、ローション、妊活ジェルは、局部の潤い不足によって生じる性交痛を和らげるためのものです。

濡れないままセックスをすると、なかなか挿入できなかったり、痛みが生じます。潤滑ジェルやローションを使うことで、セックスへの不安感も減り、セックス自体も楽しめるようになります。

結論から言うと、一般に売られている腟潤滑剤は、精子の動きに悪い影響を与えることがわかっているようです。

えっ！！！そうなの！！悪い影響を与えるなんて…やっぱりそうなのね…！　じゃあ使わないほうがいいのかしら…

いえいえ、そんなこともないみたいですよ。

妊娠力に対する生殖行為中の腟潤滑剤の使用の影響を推定したある研究論文があったのでご紹介します。

論文：Effect of vaginal lubricants on natural fertility

参加者の数は296人で、そのうち75人（25％）が基準線アンケートで妊娠を試みている時に腟潤滑剤を使用していることを回答しました。
日々の日記データに基づくと、57％の女性は腟潤滑剤を使用したことがなく、29％は時々使用し、14％は頻繁に使用していました。
受胎可能期間中に腟潤滑剤を使用した女性たちは、年齢、パートナーの人種、受胎可能期間中の性交頻度を調整した後でも、腟潤滑剤を使用しなかった女性たちとほぼ同じ受胎可能性を示しました。
受胎可能性比は1.05であり、95％信頼区間は0.59から1.85まででした。

潤滑ゼリーは妊娠を減少しない、という結論になっていますが、一般的な潤滑剤は精子の動きに悪影響を与えるんじゃないの？矛盾してない？

よくよく調べてみると、どうやら、精子と潤滑ゼリーやローションなどを直接混ぜることが良くないみたいです。

体外で精子と潤滑剤を混ぜた実験では、60分で60％～100％運動性を低下させるという結果だったそうです。

ちなみに、潤滑剤の種類ですが、ミネラルオイルや菜種油は精子の運動に影響はあまりないそう。

海外ではオイル系が潤滑材として使われていることも多いみたいです。個人的にびっくりです…

注意しなければならないことは、外に出した精子を、直接潤滑ゼリーと混ぜないこと！　これに気を付ければ、特に妊娠に影響はないと言えそうです。

ただ、やはりローションを使うことをためらう方もいると思います。

個人的にも不安だったので色々調べたところ、使ってもよさそうなローションがありましたよ！

それは、「プレグゼリー」

リンク

ローションではなく、潤滑ゼリーと呼ばれています。

プレグゼリーの成分は、

水・保湿成分・親水性ポリマー・糖類・塩化ナトリウム・クエン酸・保存料

化粧品に使われるものばかりですね。プレグゼリーの商品説明には、以下のような記載がありました。

プレグゼリーは、企画段階から専門医（生殖医療専門医・産婦人科専門医・医学博士）の監修を受けており、PH値、浸透圧、イオン組成、粘度など様々な条件を調整することで、精子が活動しやすいように膣内環境をサポートします。

精子の動きを妨げるのではなく、逆にサポートするんですね！

使い方は簡単です。容器から手に取り、挿入する前に局部に塗るだけ。

男性側に塗っても、女性側に塗っても良いです。

プレグゼリーを実際に使ってみたところ、とてもサラサラしていて、とろみ系化粧水に似たような触り心地です。

そのため、シリンジと言われるスポイトのようなものを使い、膣内に直接注入するやり方も問題ありません。

商品説明でも、

シリンジを使われる場合には、清潔な環境で丁寧にご使ください。シリンジの入手につきましては、Amazonでもテルモ社等の5mlシリンジ（針なし）のお取扱いがあるようですので、併せてご注文ください

との記載あり。

また、プレグゼリーのお陰で妊娠した！という口コミもありました。

リンク