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人事も納得!配慮事項の伝え方3つのポイント

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就労移行支援事業所のスタッフとして働いていた時に、こんな質問をよく受けることがありました。

合理的配慮事項の伝え方がよくわからないです。できないから配慮してください、と言えばいいの??

という質問を受けることがありました。

今回は、職場での合理的配慮事項の伝え方で最も大切なポイントを交えて解説していきます。配慮事項の伝え方の事例もご紹介しますので、最後までお読みください。

職場での合理的配慮とは?

障害者雇用は自身の障害特性に基づき、「働く上で必要な配慮」(合理的配慮)を受けることができます。簡単に言うと、「働く上での障壁を取り除いてもらうこと」で、自分ではどうしても対処できないことに対して、「配慮」を受けることで長く安定して働くことが合理的配慮の目的です。

人にはそれぞれ、得意・不得意、できること・できないことがあります。それに対し、周りの環境を整えたり、サポートをしたりすることでできるようになる場合があります。合理的配慮は、支え合いながら、働きやすい環境を調整していこうという考え方です。

合理的配慮のNGな伝え方

合理的配慮とは、先ほども書いた通り、「働く上での障壁を取り除いてもらうこと」ですが、苦手だから、できないから配慮してもらいたい、というのはNGです。

ただ苦手だから配慮してもらいたいというのは、ただのわがままにとらえられてしまいます。

ただのわがまま事例
  • 昼休憩は誰にも話しかけられずにゆっくりしたいので、みんなと時間をずらして休憩をとらせてほしい。
  • 自分から話しかけるのが苦手なので、周りの人から話しかけてほしい。
  • 人に注意されることがトラウマなので、ミスをしても注意しないでほしい。
  • 環境が変わると緊張感でストレスが溜まりやすいので、辛いときはそのタイミングで早退させてほしい。

できないことをできないから配慮してほしい、では、障害のあるなしにかかわらず会社では許されるものではありません。

合理的配慮は、働く上での配慮なので「配慮してもらえれば仕事ができる」という点が重要です。企業側は、障害者の求める配慮を提供することで、「本人が本来持っているが発揮できる、生産性の向上、長く安定して働いてもらえる」という効果を期待しています。「できない」ではなく、こんな配慮をしてもらえると成果が出せる!に変えていく必要があります。

できないこと・苦手なことを、どうしたらできるようになるのか?

例として、Aさんは同じ作業を繰り返すことが苦手で、単純なデータ入力はすぐに集中力が切れてしまいます。

そこでAさんはデータ入力を30分単位で区切り、他の業務と入れ子にしてみることにしました。

すると、今まで集中できなかったデータ入力でも30分と決めたことで驚くほど集中でき、仕事がどんどんはかどったそうです。

データ入力は集中力が続かない、というのはAさんの特性です。

その特性に対して試行錯誤した結果、仕事の成果を出すために、色々な業務と交互に行わせてもらいたい、という配慮事項を会社にお願いしました。

配慮事項の伝え方3点セット

配慮事項を伝える時は、

特性(苦手)+対策+配慮事項の3点セットで伝える!

職場での合理的配慮の伝え方

事例1:Aさん 自閉症スペクトラム障害
  • 特性:口頭のみでの説明では理解が難しい。
  • 対策:不明点があれば自分から質問する。
  • 配慮:初めての業務の場合は、説明のみだけでなく、一緒にやりながら説明してもらうと理解しやすい。
事例2:Bさん 発達障害 
  • 特性:自分の思い込みで業務を進めてしまうことがある。
  • 対策:業務指示は必ずメモを取ったり復唱している。
  • 配慮:業務に取り組む前に自分の理解があっているかすり合わせの時間をもらいたい。
事例3:Cさん ADHD
  • 特性:複数のタスクがあるとどれから手を付けていいかわからなくなる。
  • 対策:タスクを書き出して、どれから行うべきか相談する。
  • 配慮:極力シングルタスクをお願いしたい。マルチタスクになる場合は優先順位を一緒に決めてほしい。
事例4:Dさん うつ病
  • 特性:一つのことが気になってしまい、それが元となりうつ症状が出てしまうことがある。
  • 対策:日々あったことを書き出したり、適度な運動をすることで解消している
  • 配慮:日々の様子や体調を報告する定期的な面談を実施してほしい。
事例5:Eさん ADHD
  • 特性:集中力が長く持たない。ミスが多い。
  • 対策:小休憩をはさむことでミスを減らし、安定したパフォーマンスを発揮できる。
  • 配慮:一時間ごとに小休憩をもらいたい。

5つ事例をあげましたが、どれも実際の職場での配慮事項です。配慮を受けることで、皆さん安定して働いているそうです。

合理的配慮は無かったり少なかったりするほうがいいと考えられがちですが、障害があっても、配慮があればちゃんと働ける、戦力になるというアピールにもなります。

ちなみに、配慮事項は無い、というのは障がい者雇用ではありえません。配慮がいらない一般雇用で働けるはずですし、配慮事項なしでは「自己理解ができていない」とも捉えられてしまいます。

配慮事項の伝え方3点セットまとめ

  • 障がい者雇用では合理的配慮をもらうことができる
  • ただ苦手だから配慮してもらいたい、は「わがまま」
  • 配慮事項は特性+対策+配慮事項の3点セットで伝える!

今回は職場での配慮事項の伝えかたについて解説しました。配慮事項は書き方によっては、わがままとも捉えられますし、逆にアピールにもなります。書き方はとても重要です。

以下の記事では、配慮事項の書き方についてさらに詳しく解説しているので、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

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